Result 4X Men
1.福富哲也 (KHS・おおはし牛乳店)
2.栗瀬裕太 (MX/Mongoose)
3.向原健司 (KHS重力技研)
4.増田直樹 (un authorized)

Result 4X Women
1.鴨下美穂 (KHS Japan)
2.末政実緒 (大川組)
3.飯塚朋子 (Atomic Racing)
4.服部良子 (風魔横浜)

Result DH Senior Elite Men
1.井手川直樹 (G-Cross HONDA) 5.21.605
2.内嶋亮 (G-Cross HONDA) +10.87
3.柴田幸治 (A&F Santacruz) +25.43
4.安達靖 (Team Ikuzawa) +26.28
5.丸山由紀夫 (Mom & Pop's )+28.26
6.高橋唯之 (TDC) +34.58
7.金子真吾 (ASTRIX) +36.22
8.向原健司 (KHS・重力技研) +36.84
9.和田良平 (Intense/Snowscoot) +37.65
10.青柳修一郎 (Specialized) +44.52

Result DH Women
1.末政実緒 (大川組) 6.35.91
2.飯塚朋子 (Atomic Racing) +1.48.41
3.池田恭子 (Cannondale) +2.26.35

Result DH Junior Men
1.門脇祥 (Monster Riders) 5.54.136
2.飯田隆彦 (Non Motorize Team Y) +1.14.40
3.三輪隆文 +2.10.21
4.三木洋介 (YOHOセオ八潮) +3.23.17

Result DH Master Men
1.山崎勉 (K Bros/益子焼こうじん屋) 5.31.89
2.伊田井佐夫 (AYEL Kamikaze) +0.52
3.吉田五郎 (Gokuraku Bike/45) +5.04
4.三山孝幸 (Team FRS) +8.35
5.三輪和弘 (MARSH/SSRF+ウープス) +9.79
6.宮本光司 (Specialized) +12.01



男子DH表彰台。左から3位柴田、優勝井手川、2位内嶋。
女子表彰台。左から3位池田、優勝末政、2位飯塚。

2006年の全日本選手権は、2003年以来3年振りに石川県MTBワールド瀬女で行われた。金曜日の夜から降り始めた雨は断続的に降り続き、コンディションは完全にマッド。ブナ林と呼ばれる急斜面のシングルトラックや、ゴール前の激坂はかなり滑りやすく、多くの選手の転倒が見られた。また今回はケガをする選手も多く、前の週にはTech-Inの朝日昌彦が練習中の転倒で左肩を脱臼、レース前々日には、Cannondaleの丸山弘起が坐骨を2カ所骨折し、共に欠場となった。さらにワールド帰りで、ジュニアクラスの大本命の永田隼也も肩を脱臼。永田は出走するつもりで前日の試走を行ったが、本来の走りにはほど遠く、欠場を決めた。


今回は選手権と言うことで、4X、DH、XCの3種目が行われ、まずは土曜日の午後に4Xの予選、決勝が行われた。コースは、以前からのものと基本レイアウトは変わらないものの、栗瀬裕太(MX Mongoose)の監修の下、ゴール前にビッグダブルが追加されるなどの改良が加えられた。タイムトライアル形式で行われた予選では、昨年度の準優勝者の増田直樹(un authorized)がトップ通過。2番手に栗瀬、以下、向原健司(KHS 重力技研)、土井昭(IDENTITI)と続いた。昨年度のチャンピオンである古性優作(un authorized)は、今年度から年齢制限が厳格に適用された為出場出来ず、チームメイトらのサポート役に回っていた。

ますは1/8ファイナルが行われ、有力選手らは順当に2回戦へ。そして1/4ファイナルの結果、セミファイナル第1ヒートは増田、福富哲也(KHSおおはし牛乳店)、土井、青木卓也 (Giant)の組み合わせとなり、福富がスタートからリードし、そのままトップでファイナルへ。増田はスタートに失敗し、4番手からの追走となるが、ゴール前で土井と青木をパス、奇跡的に勝ち上がった。また第2ヒートでは、今回突然KONAのジャージで現れ、ギャラリーを驚かせた竹本将史がレースをリード。後続にかなり差を付けたが、中盤のバンクで転倒。向原と栗瀬がファイナルへと駒を進めた。

そしてファイナル。スタートを決めたのは増田と福富。増田がわずかにリードし中盤へ突入するが、バンク前のリズムセクションで痛恨の転倒。すぐ横に着けていた福富がトップに立ち、そのままゴール。嬉しい初タイトルを手中に収めた。女子は鴨下が末政に競り勝ち、こちらも初優勝。KHS Japanが男女4XのWタイトルと言う偉業を成し遂げた。

翌日はDH。瀬女はレース2週間前から週末営業が始まった為、有力選手らはかなり走り込んだ様子であった。中でも昨年10月、ここ瀬女で行われたジャパンシリーズ最終戦を勝ち、シリーズチャンピオンの座を獲得した井手川直樹 (G-Cross HONDA)の走りは際だっており、前日のタイムドセッションでも、2番手に14秒差と言う驚異的なトップタイムをマークした。日曜の午前中に行われた予選でも井手川の勢いは衰えず、5分23秒台でトップ通過。8秒差の2位にチームメイトの内嶋亮、6秒開いて3番手に安達靖 (Team Ikuzawa)、さらに10秒弱離れて柴田幸治 (A&F Santacruz)が4番手と、上位はかなり差の付いた結果となる。

シニアエリート決勝に先立って行われたマスタークラスは、難所ブナ林と、最後の激坂セクションがカットされ、不満の声も多く聞かれた。このクラスは例年、ここ石川の三山孝幸 (Team FRS)と、HONDAライダーの伊田井佐夫 (AYEL Kamikaze)の争いとなっており、3番目スタートの三山が暫定トップタイムをマークし、伊田が逆転した時点で決まりと思われたが、16番目に出走した山崎勉(K.Bros/益子焼こうじんや)が伊田のタイムを0.52秒上回り、嬉しい初タイトルを手にした。また、永田不在となったジュニアクラスでは、これまでのシリーズ戦の実績から大本命と見られていた門脇祥 (Monster Riders)が、2番手に1分以上の大差を付け優勝。門脇のタイムは、後で行われたシニアエリート決勝でも6位に相当し、もし永田が出場していたら、かなり面白い闘いになっていたのでは?と想像された。

マスター、ジュニアに続いて女子決勝が行われ、末政実緒が2位に1分48秒の大差で優勝。2位に飯塚朋子 (Atomic Racing)、3位に池田恭子 (Cannondale)が入った。末政はこれで全日本選手権は7連覇。通常、決勝は予選順位からのリバーススタートとなるのだが、末政と2番手以下のタイム差がありすぎ、リバースでは末政が何人もの先行選手に追いつくことになる為か、予選順位の早い者からスタートとなった。

そしていよいよ男子シニアエリートファイナル。予選30番で、決勝の最初の走者となった地元石川の東裕一郎 (M-2石川三菱自動車)のタイムはなかなか破られず、コースコンディションの更なる悪化が予想された。東のタイムを最初に逆転したのは、12番目スタートの小山航 (国際アウトドア専門学校)。その時点の暫定トップタイムを20秒更新、そして続く丸山由紀夫 (Mom & Pop's)がさらに40秒近く縮め、この後、後続のライダー達はなかなか丸山のタイムに届かない。

丸山のタイムを逆転したのは、予選4位の柴田。柴田は、先日のワールドカップ第4戦(カナダ・モンサンタン)に、井手川や内嶋らと共に参戦し、決勝進出するなど、かなり走り込んでいた様子。そして次走者の安達がゴールするのだが、柴田に僅か0.85秒及ばず。この時点で柴田のシリーズ戦、全日本通して初めての表彰台が確定した。続いて予選2位の内嶋がゴール。内嶋は、スタート直後のシングルで転倒するものの、柴田のタイムを15秒も縮めるタイムを叩き出し暫定トップに。そして最終ライダーの井手川が、かなり早いタイミングでゴールエリアに姿を現した。

井手川は最後の激坂も危なげなくクリア。ゴール前のフラットセクションをこん身のペダリングで漕ぎ切りゴールラインをくぐった。表示されたタイムは5分21秒605。何と内嶋を10.87秒も上回り、1996年以来10年振りとなる、念願のチャンピオンジャージを手にした。最終結果は、2位に内嶋、3位柴田、4位安達、5位丸山(由)となった。

この結果、ナショナルポイントランキング争いは、井手川が逆転トップに。2番手に内嶋。3位の安達以下は上位2人と差がついてしまった為、チャンピオンは上位2人の争いとなった。また、全日本選手権のリザルトが反映されないJシリーズランキングでは、依然内嶋がトップ、2位安達、3位井手川となっている。

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